目次
はじめに
アクリル印刷と聞くと何を想像しますか?
看板?キーホルダー?それともお店のPOP?
それってそもそもどんなものなのか知っていますか?
身近にあるのに意外と知らないアクリル印刷。
ここでは、アクリルの特徴やその印刷方法、
どんなものがあるのかなどについてご説明いたします。
アクリル印刷ってどんな印刷?
性質や用途
アクリル印刷に使用されるアクリルとは、合成樹脂の一種です。
ガラスよりも高い透明度があり、ガラスより軽くて強度があるのが特徴です。
レンズ、装飾、水族館、インテリア、ディスプレイまで、私たちの生活の様々な物に使われています。
白や黒、乳白色、レインボーなどの色がありますが、
一番多く選ばれるのはやはり透明なアクリル板です。
「最近だとウィルスの飛沫防止のパーテンションなどにも使われているよ」
「あれもアクリルなんだ!意外と身近にあるんだね」
UVインクジェット印刷とシルクスクリーン印刷
●UVインクジェット印刷
家庭用のインクジェットプリンターと同様にインクを吹き付けて印刷する方法です。
印刷されたものをUVライト(紫外線)によって硬化させることで、インクをすぐに定着させることができます。
透明なクリアインクもアクリルとの親和性が高く、UVインクジェットプリンタでクリアインクを濃度を調整して印刷すると、
曇りガラスのようなマットな表現が可能になります。
また、アクリル板にテキストや模様を透明なインクで印刷すると高級感のある仕上がりになります。
ただし、大量生産しにくいのがデメリットです。
●シルクスクリーン印刷
布のスクリーンを版に使う印刷方式のことです。
最初に版を作ってしまえば、あとはそれを使って簡単に大量生産ができるというメリットがあります。
また、印刷物に直接インキを乗せるため使う色の自由が効くという点があります。
デメリットは細かい印刷に向いていないこと。グラデーションなどには不向きです。
「手軽なのがUVインクジェット印刷で大量生産したいならシルクスクリーン印刷かな」
「趣味の範囲ならUVインクジェット印刷の方が良さそうだね」
アクリルの厚さや大きさは?
●アクリルの厚さは?
厚さは2~10mm。 色によって取り扱いの厚みが異なります。
●アクリルの大きさは?
アクリル板の規格は細かいサイズに対応していることが多く、
中には200mmずつサイズを用意しているところもあります。
また、業者によってはさらに大きい・小さいサイズの規格まで用意されています。
「色んな厚さや大きさがるんだね~」
「アニメキャラの等身大パネルをアクリルで作ってあるのを見たことあるよ」
「それ可愛いかも♪」
身近なところでもで使われているアクリル印刷
ウェルカムボードやフォトパネル
透明なアクリルは自由に絵柄や文字が印刷できるため、
文字だけでウェルカムボードを作成すればシンプルかつ高級感が出ます。
また、式後にはお部屋のインテリアとして飾っても素敵です。
お二人の写真やこれから増える家族の写真などをフォトパネルにすれば、
統一感も出てより素敵な空間になるでしょう。
看板や表札
アクリル電飾看板とは、看板本体の中にLEDユニットを取り付け、内側から照らす内照式の看板です。
デザインによって、落ち着いた雰囲気にも、楽しい雰囲気にもアレンジが可能です。
アクリル板は透明だけではありませんので、多彩な色で雰囲気を変えることが出来ます。
電飾を使用しないアクリル看板もあります。こちらは低予算で、手軽に設置が可能です。
また文字だけを切り抜くという方法もあります。どんな組み合わせで作るのかはアイディア次第。
シーアンドエーデザインでは電飾看板や看板を多く手掛けています。
あんなこと出来るかな?と思ったら、まずは一度お問い合わせ下さい。
店頭のポップ
実は店頭のポップにも使われていることがあります。
レジ横にある、STORES 決済で利用出来る交通系電子マネーのロゴが印刷されたものを見かけたことはありませんか?
ふと目に入るところに意外と使われていたりするので、探してみるのも楽しいかもしれませんね。
「ウェディングの思い出をインテリアとして残せるの素敵~女のこなら喜ぶこと間違いなし!」
「看板とかも注意して見てたら、透明のやつがあったよ。気づいてないだけで色んなところに使われているんだね」
手軽に作れるオリジナルグッズ
アクリルスタンド
人気のアクリルスタンドも自分で作ることが出来ます。
お子様のお写真、ペットのお写真、お好きなイラストからロゴまで1個から製作可能!
写真より厚みがあって丈夫なことや持ち運びできること、
「写真以上、フィギュア以下」なところが人気の秘密みたいです。
キーホルダー
アクリルスタンドと同じく人気のアクリルキーホルダー。
印刷料金は印刷会社によって異なりますが、少しお安く設定されていることもあります。
アクリルスタンドよりさらに持ち運びやすく、カバンに着けることが出来るのが魅力です。
その他色々なグッズたち
アクリルペンライト、アクリルスマホスタンド、アクリルコースターなど、
アイディア次第で色々なものが作れます。
今までとは一味違ったノベルティに最適です。
グッズは色々な印刷会社さんで作ることが出来ますが、ご自身でデータを準備しなければなりません。
もしデザインが出来ないなど不安な場合は、シーアンドエーデザインにぜひ一度ご相談ください!
失敗しないアクリル印刷の注意やコツ
UV向けの素材を使おう(UV印刷の場合)
アクリルにはUV印刷に向いているものと向いていないものがあります。
「UV印刷向け」と書かれたアクリル素材を必ず使いましょう。
データ入稿時に気を付けることは?
●後加工を考えて印刷する
もし湾曲などの加工を考えているのであれば、その部分は印刷が被らないようにしましょう。
硬化の際にひび割れが起こってしまう可能性があります。
念のため、5~6mmは加工部分と印刷部分の間は開けておいたほうがいいでしょう。
●白押さえ
アクリルは透明なので後ろの色が透けてしまいます。
それを防ぐために、一度白いインクで塗ってから再度その上から印刷することで綺麗に色が発色します。
データ入稿時は、フルカラーのレイヤー「デザインレイヤー」とは別に
白押さえのみの「白押さえレイヤー」に分けて入稿データを作成しますが
K ブラック(黒)100%にて作成します。(注!白色に塗るからってデータは白じゃないんです)
白押さえレイヤーはデザインより0.1㎜~0.2㎜小さくすることで、白押さえがデザインからはみ出すのを防ぎ、
より綺麗な仕上がりになります。
「あとから曲げたりもできるからアイディア次第で色々なものが作れそう」
「白押さえって言うからてっきりデータも白色で作るのかと思ってたら黒色なんだ?」
「単色印刷の場合、印刷用データはまずカラーモードをグレースケールに変更するんだよ。
その時に黒以外の色だと薄くなっちゃうの。
イメージと違う!ってならないように必ず黒で作ろうね。」
仕上がりがワンランク上がる印刷方法
両面印刷
表と裏に違うデザインで印刷出来ます。
違う絵柄に出来るのは勿論ですが、
裏をグラデーションにしたり、文字を入れたりも出来ます(反転印刷の場合もあるので要確認)
その際、シルエットは表面と同じでOKです。
厚みを活かした両面印刷
両面印刷の応用です。
表から見えるように裏面を印刷し、表面にもキャラクターなどを印刷します。
するとアニメのセル画のように背景とキャラクターが重なって立体的に見えます。
10mm以上の厚みがあるのが望ましいです。
白押さえなし・一部透明
●白押さえなし
あえて白押さえをなしにすることで、絵柄を透けさせることが出来ます。
アクリル板の特徴を活かした涼しげな印象になります。
●一部透明
白押さえなしの応用で、透けさせたい部分と透けない部分に分けます。
(左のイラストでは髪飾りの部分だけ透明にしています)
データ原稿では透けさせたい部分をべた塗りなしにして透明にしておくだけ!
簡単なのに見栄えのクオリティが一気に上がります。
まとめ
このようにアクリル印刷は 耐久性にすぐれ、美しい透明性を持っていることから、
我々の身近なところでたくさん使用されています。
また昨今ではオリジナルのグッズを作る方も多くなりました。
あなただけの一品を作ってみませんか?
シーアンドエーデザインでは、お客様の販促物作りのお手伝いをさせて頂きます!