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こんにちは。職業訓練校から実習で来ました、MとYです。
10月から約1ヶ月間、シーアンドエーデザインにて「企業実習生」としてお世話になりました。
このブログでは実習中に行った業務や感想について、紹介したいと思います。
シーアンドエーデザインはどんな会社?
「電話1本で悩みを解決できる印刷屋」とホームページにも書いてあるとおり、
印刷会社ではありますが、印刷だけでなく、印刷物のデザインも取り扱っていて、お客様と電話やメール・LINEで丁寧に打合せを行った上で印刷物の作成をします。
オフィス内には印刷用の大型出力機を導入しており、サインデザインや販促グッズ、大判ポスターなどを社内で印刷することができます。
ホームページには、これまでの制作事例(どんなお店と、どんな種類の印刷物を作成したか)などが分かりやすく掲載されています。
これまでに作成したアニメ関連の展示会のパネルやポスターがオフィス内にたくさん飾られていて、作業中に目に入るとついつい眺めてしまいます。
実習中の業務内容について
実習先によって行う作業は異なると思いますが、シーアンドエーデザインでは
グラフィックデザインだけでなく様々な業務に関わることができました。
この項目では、行った作業について、もう少し詳細に紹介します!
画像の塗り足しや画像のトレース作業
お客様からいただいた印刷物のデザイン案のイラストをデータにし、
編集できるように画像トレースの作業を行いました。
トレースとは、画像を元にIllustratorのパスを使って絵柄をなぞり、データに変換することで解像度の低い画像や、手書きのイラストなどを、印刷に適したデータに変換することです。
訓練校ではIllustratorでパスを使いながらイラストを作成することがあまり得意ではなかったので、実習でもなかなかうまくできずネットで調べたりと、苦戦しました…練習しているうちに少しずつ慣れてきたように思います。
カッティングシートの切り抜き作業
お店のショーウィンドウなどに貼り付けるロゴや文字の大きなカッティングシートの切り抜き作業を行いました。
~カッティングシートができるまで~
1入稿データの確認
2カッティングプロッターでシートをカット
3リタック貼り
4梱包、発送
『2カッティングプロッターでシートをカット』のあとは、ひとつひとつ丁寧に、手作業で余分な部分のシートを剥がしていきます。急いでしようとすると、
必要な部分まで浮き上がってきてしまうので、見本をみながら丁寧に剥がしていきます。
『3リタック貼り』は、実際に貼る時に簡単に貼れるよう透明のシートを上から乗せます。
機械にデータを移しプリントし発送して終わりではなく、あいだ間では細かな手作業があり完成していきます。はじめは一見、無地の何もないシールですが、そこからロゴの形に沿って切り抜くため、細かい箇所やつながっている箇所をちぎれないように切り抜くことが難しかったです。
発送する際は、輸送中破損しないよう気泡緩衝材などに包み丁寧に梱包します。
きれいな形のまま、お客様の手元に届くよう最後の梱包作業でも手は抜かない
皆さんの姿勢に驚きました。
切り抜いた後はスタッフの方が丁寧にラミネートし、取引先への発送業務に移りました。
印刷物の梱包作業・発送作業
完成した印刷物を発送・搬入する際に、輸送中破損しないよう気泡緩衝材などに包み丁寧に梱包しました。
梱包といっても、とても大きなサイズのポスターやパネルの発送準備の際は、
段ボールなど変形させたり、組み合わせたりして梱包することが難しく、中身を間違えないように、また傷つけないようエレベーターまで移動させたり、一つ一つが体力・集中力のいる作業でした。
きれいな形のまま、お客様の手元に届くよう最後の梱包作業でも手は抜かない皆さんの姿勢に驚きました。
また別の日には、アニメ関連の展示会の特大パネルを梱包しました。
各キャラクター、決めポーズを取っているので、足が出ていたり腕が出ていたりで梱包が難しそうでした。大きめの段ボールを切り貼り組み合わせて、各サイズに合うよう丁寧に梱包していきます。
こちらは発送時とは違って、搬入のことを考えて梱包していかなければなりません。
本体梱包後、四隅には発砲スチロールを付けて、搬入時に角をキズつけないようしていきます。
商品を守りつつ、搬入後は手早く開封出来るような梱包をしました。
看板のデザイン・印刷作成
某日、映画宣伝バナー(特大)が完成したので見せていただきました。
大人二人で手を伸ばしても、床に引きずってしまう程の超特大バナーです。
街中で見かけるときは、こんなにも大きい印象はなかったのですが、実際に
目の前で広げると、とても大きくて圧巻です。
オンラインショップからも似たような商品をご注文頂いていますが、こちらは四隅にハトメ加工を施してあります。ネットからのオーダーであっても細部まで丁寧に作成し、お客様からのご注文通りの仕上がりを見て、驚きました。
実際に自分でもオンラインショップから注文したのですが、注文後に印刷したいデータをLINEや入稿フォームから簡単に送信できるようになっていました。
看板や横断幕を作成すると聞くと、少し難しい大掛かりな感じがしますが、ここでは携帯から手軽にデータを送れるので専門的な知識も必要ありません。
また別の日には、お客様からの依頼に基づき、実際にスタッフの方々と一緒に
デザイン案を作成しました。
お客様の依頼メールには、看板に入れて欲しい文言や看板全体の雰囲気をどのようにしたいのかなどが記載されていて、ロゴの画像トレース作業から始まり、写真やフォントのレイアウトを一から考えました。
学校ではトレースの練習をほとんどしてなかったので、かなり苦戦しました。
人物のイラストの耳から頬にかけてのパスがカクカクになっていたり、パスが左右均等でなかったりと、細かなところを修正した方が良いとアドバイスをもらいながらなんとか完成することができました。パスを使いこなせていないので、イラスト一つトレースするのに結構な時間がかかってしまいました。
本当に注文があったときは、納期があるので手早く正確に作成しなければなりません。
まだまだ練習不足だなと感じました。
WEBページ(ブログ)の制作
YAHOO!ショッピングでも出店しているため、お客様からよくある質問に対応できるよう、ホームページへQ&A形式のブログを作成しました。
WEBページ制作の経験はほとんどなく、使用するアプリも聞き慣れないものばかりで、はじめは画像の挿入や文字のレイアウトなどが上手くいかず悪戦苦闘していました…たくさん話し合い、スタッフの方にも教えていただき、パスで作成したイラストなどを使用しながら完成させることが出来ました。
HTMLのコードなど、訓練校では学ぶことができなかったWEBページ制作についても練習することができ、勉強になりました。
実習を通しての感想
この1ヶ月弱、色々な作業のお手伝いをしましたが、お客様からの
デザイン依頼→デザイン案の作成→印刷物の出力→梱包・発送まで一連の流れを
実際に体験することができ、グラフィックデザインだけでなく、印刷を行うまで
幅広く業務内容を知ることができました。
また何事も一人で作業を進めるのではなく、スタッフの方全員で一つのものを
作り上げるチームワークが大切だと感じました。
実習に来るまではグラフィックデザインや印刷・広告業などの業種について
漠然としたイメージしかありませんでしたが、今回の実習を通して業界や実際の業務について具体的に知ることができました。
前職とは全く違う業界での仕事の一部を体験でき、貴重な経験になりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
以上がシーアンドエーデザインで1ヶ月経験してくれた、実習生2人の体験でした!
社外からは見えずらい仕事の内容を、わかりやすく言葉にしてくれたかと思います。ブログ書いてくれて、ありがとうございました(^^)
記事で紹介されている通り、シーアンドエーデザインでは制作を手がけているため、細かな工程がたくさん発生します。
これからも工程ひとつひとつを、「丁寧に」「お客様目線でベストな形」を目指して取り組んでまいります。
また、今後もデザイン・印刷業界の発展に寄与できる会社であり続けたいと、改めて思いました。